心臓カテーテル治療 コメディカルミーティング in 高の原

かんさいハートセンターでは、心筋梗塞などの心臓疾患治療である心臓カテーテル治療を医師をはじめ看護師・診療放射線技師・臨床工学技士がチームを組み、各職種の専門性を活かし協力し積極的に治療に取り組んでいます。
この度(平成28年12月9日)かんさいハートセンターにおいて関西近隣施設で心臓カテーテル治療に従事する医療スタッフ(看護師・診療放射線技師・臨床工学技士)が集まり「コメディカルミーティング in 高の原」が開催されました。


コメディカルミーティングこの会は、心臓カテーテル治療に従事するスタッフが自施設の取り組みなどを互いに意見交換し情報を共有することで、より良い治療の方法を検討することを目的として開催され、今回は「コメディカルが治療戦略にどう関わることができるのか?」をテーマに熱い議論が交わされました。
当日は、会冒頭に当院理事長 齊藤正幸より「コメディカルが力を合わし、より良い治療を提供できるよう情報共有し明日からの診療に活かしてくだいさい」と述べると、かんさいハートセンターの太田剛弘センター長からは「コメディカルがいなくては今の医療は成り立たない。歴史的に築きあげられてきたカテーテル治療を発展させ、今後もより良い治療が行えるようにコメディカルの力を発揮して欲しい。今日の会がその一助となれば」と述べました。
その後、術前カンファレンスとして、予め会の趣旨に賛同いただいた患者さまのカテーテル治療を参加者全員で参加するために、まず臨床工学技士柳田開成主任から患者さまの情報提供が参加者に向けて行われ、治療方針や症例に対してコメディカルの関わり方について話し合われました。
コメディカルミーティングこのディスカッションを踏まえて、症例の施行医である長江啓二医師(循環器内科部長)によって治療方針について説明があり、参加者らは患者さまを十分理解した上で治療が開始されました。
実際の治療が行われている心臓カテーテル検査室では、看護師・診療放射線技師・臨床工学技士が分かれてそれぞれの役割から普段患者さまに配慮されていることは?施行医にどのような情報を提供しているか?またどのように情報提供しているか?など実現場ならではの各施設の工夫・役割について質疑応答が飛び交い熱い議論が交わさられました。他施設の皆様ともに普段取り組まれている互いの最善の方法を吸収しあうことができました。
症例終了後参加者らは再びカンファレンスを行い、改めて自身の職種の役割などをディスカッションしました。
会の放射線部門の進行役を努めた放射線技師の清水岳史副主任は、「それぞれの医療スタッフの視点をチーム全体に改めて知ってもらうことができた良い機会となり、チームリーダである医師が普段我々に求めていること、そして我々がリーダに求めることなど相互の意見交換も行うことができ、よりチームの結束が強くなったと感じました。」と話しました。
コメディカルミーティングまた、症例を施行した長江啓二医師は「コメディカルがいなくては心臓カテーテル治療はできない。医師にとってコメディカルからの意見は貴重であり、治療は医師の視点のみならず、あらゆる視点から患者さまに対して最もよい治療を選択することがよりよい治療に繋がる。そのためにもコメディカルの知識・技術の向上は必要不可欠であり、日々の症例のなかでも共に成長していけるような環境であり続けたい」と話していました。
この会のコースディレクターを努めた臨床工学技士の野崎暢仁技士長は「医師主体のこのような会は学会等でよく開催されていますが、コメディカルが主体となったこのような機会は全国的にも珍しく、普段から医師をリーダーに看護師をはじめ全職種の医療スタッフが力を合わせてチーム医療に積極的に取り組む高の原中央病院ならではの企画であると思われます。賛同して御協力いただいきました患者さまやスタッフの皆様には心より感謝申し上げます。」

今回我々が学んだことは大変貴重なことばかりであり、良いところは積極的に取り入れ、今後の活動に活かしていきたいと思います。
患者さまへ常に安心安全の医療が提供するため、我々医療スタッフが力を合わし質の高い医療が行えるよう日々努力してまいります。