全身用マルチスライスヘリカルCT装置 検査所要時間 約10~20分

CT装置は1972年の発明以来、めざましい改良が行われ、1980年代後半には寝台移動を行いながらスキャンするヘリカルスキャンという画期的な方法が考案されました。
当院は、そのヘリカルスキャンの中でもマルチスライスCTを導入しています。マルチスライスCTは、人体の周りをエックス線管球が一周して一つの横断面を得るシングルスライス(通常のヘリカルCT)に対して、一回転で複数の画像データの収集が可能です。
【マルチスライスCTの特徴】



検査時間の大幅な短縮 (診察当日の撮影が可能です) 従来のCTに比べ、データ収集量は4倍に、速さは3倍~6倍になりました。これにより、状態の悪い患者さまや疼痛により長時間同一体位を保持できない方でも検査が可能となりました。
広範な部位の撮影が可能 撮像の高速性によりテーブルの移動距離を長く設定できます。


撮像断面にズレが生じない 1回の息止めで広範囲の部位が撮影可能なため、画像間にズレが生じることが無くなりました(例えば、呼吸の影響を受けやすい胸部など)。従って、3D画像などを作成する場合もシャープなものが得られます。
その他 被爆の軽減、苦痛の軽減、経時的な観察、3次元画像の構築など
【検査方法】
ベッドの上に仰向けに寝た状態で検査をします。
正しい姿勢で身体を固定したあ後、ベッドごと撮影装置に移動します。
人体にX線を照射し、これをコンピュータで画像処理することにより人体の横断面が得られます。また、より詳しく情報を得るために造影剤(写真に写る薬)を点滴することもあります。
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【撮影時の注意】 撮影範囲に金属またはプラスチックのついた衣服やアクセサリー等がある場合は取り除き、場合によっては検査着に着替えます。 ベッドに寝ていただいた後、検査担当者が撮影に適した体位に体を固定します(撮影中は体を動かさないようにしてください)。 頚部や腹部、胸部の検査の場合、写真のブレを防ぐために息止めの指示に合わせて数秒間の息止めをします。できるだけ同量の空気を吸って一定リズムの息止めとなるように心がけてください。 |
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【CTでこんな事ができます 】
CTは人体を透過してきたX線の量を値として表示しています。透過しにくいものはより白く、透過しやすいものはより黒く表示されます。この微妙な白黒の差を利用して見えなかったもの(例えば血管等)を見えるようにして、より診断能の高い画像をつくっています。
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| 小さな病変も描出できます。画像は脳にできた動脈瘤です | 短時間で血管や骨も鮮明に描出できます | 従来の横の輪切り像だけではなく断面での描出も可能です |
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同じデータで幾つかの表示方法があり、あらゆる角度からも表示できます |
【放射線とは?】
波長で分けています。皆さん虹は見ことありますよね。
細かな粒になった水がプリズムとなって見えるものです。あの色の順番が絶対変わらないことが不思議でなりませんでした。色の順番は、外側から赤,橙,黄,黄緑,緑,青,紫です。
| 赤 | 橙 | 黄 | 黄緑 | 緑 | 青 | 紫 |
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私たちに見えるこの色が可視光といって、波長が380nm~780nmという極短い波の長さをもっています。赤より長い波長をもったものが赤外線と言い。紫より短い波長をもったものが紫外線と言います。紫外線よりさらに短い波長をもったものが医療で使われている放射線ということになります。そのX線(レントゲン線)と呼ばれる波長をもったものを利用して撮影を行っています。
波長:周期をもった波で、1周期は
です。nm:nはナノと言って、10‐9m=1/1000000000m
X線とレントゲンは同じです。X線を発見したのがレントゲン博士なのでレントゲンと呼ばれています。
【CTとは?】
CT (Computed Tompgraphy) コンピュータによる断層撮影です。
X線の発生部分とX線を検出する部分が対向にセットしてあって、回転しながらX線を照射し、人体を透過したX線の量をコンピュータで解析して、断層画像として表示し診断を行う為の機械です。
CTの種類は、検出器の数によって大きく分けて4つあります。検出器の数が増すにつれ1回の撮影時間が短く、また、患者さまの被爆量も少なくなります。幣院では、GE社製のLightSpeedQX/iという検出器4個のマルチヘリカルCTを使用して、より短時間で、少ない被爆量で、より良い画像を得るように最善を尽くしています。
【検出器が1個のもの】
コンベンショナルCT
1回転につき1画像の撮影ができるもの。
シングルヘリカルCT
1回転につき1画像の撮影ができ、1度に複数画像の撮影ができるもの。
【検出器が2個のもの】
デュアルヘリカルCT
1回転のつき2画像の撮影ができ、1度に複数画像の撮影ができるもの。
【検出器が4個以上のもの】
マルチヘリカルCT
1回転につき検出器と同数の画像撮影ができ、1度に複数画像の撮影ができるもの。
【放射線Q&A】
| Q | 3日前に撮影したのですが、又レントゲンを撮っても大丈夫でしょうか? |
|---|---|
| A | 大丈夫です。一般の病院で利用されているX線は、年間に人が被爆する自然の放射線より少し増える程度で一時的なことです。傷がすぐ治るように、X線撮影した極わずかな被爆は回復します。 |
| Q | 部屋の中に放射能があるのでは? |
| A | ありません。放射能は放射性物質から出るものです。放射性物質で有名なものは、原発で使われているウランやプルトニウムです。一般の病院で利用されているX線は、スイッチを押した瞬間だけ出るものです。普通1秒も出ていませんし、1秒もしないうちに消えてなくなります。 |
| Q | 体の向きは決まっているのでしょうか? |
| A | X線写真は体を透過したX線を利用して撮影されます。前から後ろでも後ろから前でも写真に大きな差はありません。私たち技師が様子を伺うのは、いろんな撮影方法から、診断に一番良い撮影方法を選んでいるからです。 |
| Q | どうして脱がなきゃいけないの? |
| A | 撮影範囲内にボタン,プラスチック,金属類があると診断に支障があるからです。金属類はその部分が見えなくなります。ボタンやプラスチックもそうですし、写り方によって病気に見えてしまっては困ります。障害になるものは極力とって戴くようにしています。 |







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