§1自分の体を知る ~女性のライフサイクル

     

性の心と体は、男性と違って、女性ホルモンの影響を受けていくつかの転機を経ながら節目のはっきりしたライフサイクルを形成しています。それぞれの時期に応じて女性特有の生理現象・病気が起こりやすいという特徴があります。

思春期
8~18才頃で子供から成熟した大人への過渡期です。女性ホルモンが分泌され、女性らしい体つきになっていく時期で、精神的には、まだ子供だった頃から脱しきれず未熟さを引きずっているのが特徴です。体と心のアンバランスから、心が揺れ動き、反抗的になったり、極端な行動に走ることも少くありません。

女性としてのスタート地点といえます。

成熟期
18~40才代の中頃までの時期です。性成熟期の特徴は、排卵を伴う規則的な月経周期があるということで、女性が妊娠・出産という生殖機能を獲得した時期です。

従来は、この時期は多くの女性にとっては育児に専念した時期でしたが、最近は、価値観や、選択肢が多様化したこともあり、自分の意思で子供を生まない選択をする女性や、高齢出産も多くなり、また女性が職業を持つことがあたりまえになったため、仕事と育児を両立する時期でもあります。

婦人科のさまざまな病気もあり、成熟期は他の時期よりもいっそう『性』を大切にした生き方をしなければならない時期といえるでしょう。

更年期
45~55才頃の時期です。30才代になりますと、外見はまだまだ若くても目に見えないところで老化が始まります。特に卵巣機能の低下は、早い人では36才~38才、遅い人でも42~43才ではじまり、49~51才頃には月経がなくなる『閉経』を迎えます。

閉経の前後5年ずつ位を更年期といいます。卵巣から出る女性ホルモンが急激に減るために体のバランスが崩れ、いろいろな症状が出やすくなります。症状が強い場合は更年期障害として治療が必要なこともあります。

また、この時期はちょうど家庭環境が大きく変わる時期で、そのストレスで症状が強く出る人もあります。気持ちの持ち方でこの時期を自然にスムースに乗り切ることもできます。

老年期
ふつうは65才以上の時期で、80才以上を高齢者と言っています。老化現象は体のすべてに及びますが、閉経して女性ホルモンの分泌が減少すると容姿の衰えだけでなく、骨がもろくなったり、動脈硬化が起こりやすくなり、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、狭心症、心筋梗塞の原因となることもあります。

老化も個人差があるので、幸せな老年期を迎えるためには若い時から食生活(酒、タバコを含め)に気をつけ、適度な運動を続け、頭を良く使って、知能の衰えを予防することが大切でしょう。