§2 産婦人科で気軽に診察を受けましょう
【妊娠の診断と検査】

『むかつきがある』
『微熱があって体がだるい』
といった訴えで来られる方や、ご自分で市販の尿検査をされて妊娠反応が陽性(+)であったため、受診される方も増えてきています。
その時、基礎体温を持参されると、とても参考になります。妊娠した可能性のある日の記録があることで、妊娠週数や分娩予定日の計算がより正確にできます。尿検査で、妊娠反応が陽性であることを確認し、内診をします。
診察しやすい服装でおこしください。
【元気な赤ちゃんを生むために】

元気な赤ちゃんを生むためには、検診を受けて、異常や合併症の有無をはやく見つけ、健康な状態で妊娠期間を過ごすことが大切です。
妊娠中の検査の目的
妊婦自身の健康を調べる。
赤ちゃんの発育・異常を調べる。
母児感染を防止する。以下のような検査を行います。
| 【血液検査】 |
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血算:貧血などの検査です。妊娠初期、妊娠7ヵ月と妊娠10ヶ月の頃に検査します。貧血がある場合には、食事指導のほか、鉄剤の内服や注射を行うことがあります。 |
血液型:血液型を証明するものがなければ検査します。自己申告だけではまちがいがあるといけないので認められません。 |
HBS抗原:B型肝炎ウィルスの有無を調べます。このウィルスは血液や唾液をとおして第三者に感染を起こす可能性があります。赤ちゃんに対しては、出生後にワクチンやグロブリンを注射します。この対策により母から子供への感染率は著しく減少しました。 |
HCV抗体:このウィルスは血液や唾液をとおして第三者に感染を起こす可能性があります。B型肝炎ウィルスとは異なり母児感染の詳細な実態は不明です。有効な感染防止策もありませんが、HCV抗体があるからといって、すべての赤ちゃんに感染を引き起こすわけではありません。より詳しい検査によって母児感染を起こす危険性を調べます。 |
梅毒検査:梅毒にかかっていないかどうかを調べます。陽性でも早期に治療すれば、胎児への影響はほとんどありません。 |
トキソプラズマ:妊娠中に初めて感染した場合にのみ問題になります。陽性であれば、はじめての感染か否かをより詳しい検査で調べます。初めての感染であれば薬を服用します。 |
風疹:妊娠中に初めて感染した場合にのみ問題になります。以前に風疹にかかったり、ワクチンで抗体ができている人は心配ありません。もし、風疹の抗体がなければ、次の妊娠までに予防接種をうけましょう。 |
ATL:成人白血病ウィルスの検査です。このウィルスを持っていても発病しない人のほうが多い(1/1200~1500)のですが、このウィルスは母乳を通して子供に感染を起こすことがあるので、母乳を飲ませない方が良いことがあります。 |
HIV:エイズの検査です。一般に受ける必要があるかどうかは疑問のあるところですが、病気の悲惨さ、子供への影響を考えて実施しています。 |
不規則抗体:この抗体があると通常の輸血ができません。また、出生後赤ちゃんに黄疸が強く認められることがあります。 |
| 【尿検査】・・・蛋白や糖の有無 |
| 【体重、身長、血圧測定】 |
| 【膣分泌物検査】 |
細菌検査:GBS(グループBストレプトコッカス)という菌の有無を調べることが中心です。大人には問題のない菌ですが、新生児に重篤な感染症を起こすことがあります。検査で陽性の場合は詳しく説明します。また、妊婦にかゆみを起こすカンジダも同時にわかります。 |
クラミジア:新生児に結膜炎や肺炎を起こす可能性があります。陽性の場合は薬の内服によって治療を開始します。約2週間の服用でほぼ完治します。 |
| 【子宮癌検診】最近一年から半年以内に子宮癌検診を受けていない人を対象に行います。 |
| 【超音波検査(エコー検査)】 |
妊娠の状態・胎児の発育などを調べる検査です。妊娠経過を観察する上で欠かせない検査ですが、意外な胎児の異常がわかる場合があります。胎児の異常や性別に関する告知を希望されない方は外来担当医にお話し下さい。 |
| 妊娠が安定すれば・・・ |
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●妊娠4~6ヶ月(12~23週)は、4週間に1回 ●妊娠7~9ヶ月(24~35週)は、2週間に1回 ●妊娠10ヶ月(36週)以降は、毎週受けていただきます(一部予約制) |
異常があった場合は検診日に関係なく早めに受診し看護師にお知らせ下さい。 診断書や証明書が必要な場合は、診察医に申し出て下さい。 定期検診時には必要に応じて、エコー検査、血液検査、帯下(おりもの)検査、骨盤のレントゲン検査を行います。
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